最近、空き家の庭木に関する伐採依頼が非常に増えています。 具体的には、「道路にはみ出してしまった枝」や「隣家に覆いかぶさるように伸びた木」をどうにかしてほしい、という切実なご相談です。

今回は、なぜ今こうした依頼が増えているのか、そして放置してしまった場合のリスクと費用についてお話しします。

行政や自治会からの依頼も増加中。その背景とは?

伐採の依頼主は誰だと思われますか?
もちろん、空き家の所有者様ご本人からの依頼もありますが、実は行政や自治会など、第三者からの依頼も少なくありません。
また、所有者様からのご依頼であっても、そのきっかけは「自分から気付いて」というよりは、「行政からクレームや指導が入ったため、慌てて業者を探して連絡した」というケースが大半だと思われます。
この背景には、近年の気候変動も関係しています。
今年は特に夏が長く続いたため、木の成長スピードが例年よりも激しくなりました。
どのお宅も、予想以上に伸びすぎた庭木の対応に苦慮されているのが現状です。

放置すると高額な出費に。空き家管理の「必要経費」

庭木は本来、こまめに剪定していればそこまで大きな費用はかかりません。
しかし、何年も放置して伸びきってしまった木を伐採・処分するとなると、話は別です。
木のボリュームや作業環境にもよりますが、4万円〜20万円ほどの高額な出費になることも珍しくありません。

痛い出費ではありますが、近隣の方々に迷惑をかけ続けるわけにはいきません。
これは「空き家」という状態が生んでしまう副作用であり、所有者としての責任を果たすための「必要経費」であると割り切る必要があります。

「まだ大丈夫だろう」と放置せず、クレームになる前に早めの対処をご検討ください。