
いま、高低差のある空き家や築古住宅の擁壁が問題になっています。
豪雨災害や地震で、古い擁壁が壊れ社会問題になっているニュースをよく見ます。特に空き家の場合、劣化した擁壁の変化に、住人が気づかず、放置されているのが実態です。多くは高度成長期に使われた大谷石の土留めなど石積みの擁壁で、これらは現在合法的に設計されている擁壁と違い、配筋がなく雨水配管がない場合もあり、非常に危険です。
擁壁のやり替え工事が進まない理由として、数百万から数千万と多額の費用が掛かる事。建物が建ったままだと物理的に工事ができないという点です。そのため、建替えのタイミングや売却で新たな買主が新築を建てるといったタイミングしか、擁壁をやり替える機会がありません。
このように、空き家問題は建物や敷地のもつ構造的、物理的な課題を残す事にもなります。災害が大規模化する昨今、空き家問題は新たな問題を加速させる社会課題になっています。

